ある所に2人の兄弟がいた。
兄弟はとても仲良しでどこに行くにも一緒だった。
村ではその2人の仲良しさを知らぬものはおらず村一番の仲良し兄弟として皆が知っていた。
兄の名前をラーヤー
弟の名前をメンメ
と言う。
ある日草原を歩いていると、一羽の蝶がひらひらと空を優雅に飛んでいる。
「お兄ちゃん!あの蝶綺麗だね!」
とメンメが蝶々を捕まえようと手を伸ばすと、蝶はひらひらとラーヤーとメンメの頭ひとつ番高く空へと上がった。
「くそ!もう少しで捕まえられたのに!」
「そんなんじゃ蝶は捕まえられないよ、メンメ。
どれ、お兄ちゃんがお手本を見せてやろう」
「できるの?お兄ちゃん」
「できるさ、だって俺は村で1番虫取りがうまいんだからさ」
「お兄ちゃんがんばってね!」
会話が終わると同時に蝶々は草原に生えている花の蜜を吸うためか、一輪の花に止まった。
そこを見計らってからラーヤーは持っていた網を蝶目掛けて振り下ろした。
村1番の虫取り名人の異名に違わずラーヤーはその蝶を捕まえ、そして弟のメンメに見せてあげた。
ラーヤーがとってあげた蝶を、メンメは大切に大切にしてその蝶は兄弟の家の小さな虫かごの中でその生涯を終えましたとさ。
っていう背景のある皿↑